9月17日 ピピ島
昨晩は蚊に悩まされて眠れなかった。朝の5時頃まで蚊と格闘し、いつのまにか意識を失っていた。これはちょっと堪え難い。蚊帳を吊っているヤツがいたが、俺もそうするか、もしくは別の宿を探したほうが良さそうだ。
さっそく別の宿を探す。男女共同のドミトリーに泊まっていた女の子の下着姿は惜しいが、蚊とはもう戦いたくない。
ちょうど近くに同じ系列のホテル Tara In が1泊300バーツ〜400バーツで部屋を貸していた。見てみると、400バーツの方は新しくてとてもきれい。シャワーがHotでないのは雨が続くと辛いかもしれないが、それ以外は文句なし。他では6〜700バーツクラス。300バーツの方も広いし、特に文句はない。しいてあげればトイレが手桶なくらいか。しかし、他を見ているうちに400バーツの方は埋まってしまい、結局300バーツの方を借りた。400バーツの部屋が空いたら移ることにする。
昼飯はバナナパンケーキ、ポテトパンケーキと西瓜のシェイク。パンケーキが美味い!
今日は時折小雨がぱらつくもののほとんど濡れる心配をしなくてよい程度。空は曇って青空は見えないが、空気はだんだんと暑くなってきた。
ビーチも完全にではないが、にぎわいを取り戻してきたようだ。
海辺に出ると、何人かの男が近寄ってくる。「ナイスヘア」の言葉の次には、「お前は吸わないのか?」と言いながら、ふところのものをちらりと見せてくる。タイでは売人が自分で売っておきながらそれを警察に密告する、と地球の歩き方に書いてあった。こんなところではそうでもないだろうとは思うが、昨日ほっつき歩いていたときに見かけたポリスステーションが頭にちらつく。
午後は本格的にスキューバダイビングのコースを探す。日本で調べた限りでは、日本人が経営するダイビングショップが1軒、日本人スタッフが常駐するショップが2軒あるはず。実際に探してみると、日本人が経営するショップはメインストリートから離れた安宿の並ぶ辺りにあり、こじんまりとしている。日本人スタッフのいるというショップは、どう見ても金髪しかいない。アサキに命にかかわるぞと、さんざん脅されていたので少々悩んだが、結局ピピ・シーフロッグという、イギリス人が経営するショップが英語で開いているコースを受けることにした。受付はドイツ人で聞き取りやすい英語だったので一安心。ビデオを見た後、夜の間に読んでこいと渡されたテキストは、びっしり文字で詰まった260ページの分厚い英語本だった。……失敗した。せめて日本語のテキストがあるところを探すんだった……。今夜はビーチ・パーティがあるのにどうすんだ、これ?
そういえば、日本人を好きなおばあさんが腕輪をくれた。昨日、菓子をくれた人だ。あれは勧誘じゃなかったのか。多分、昔、日本人の彼がいて結婚の約束をしていたが、男の方は日本に戻って、そこでの生活に彼女を忘れた。それでも裏切りを信じたくない彼女は、いつまでも甘い思い出として胸に抱え、彼が帰ってくるのを待ち続けているのだ……、というありきたりな話が目に浮かぶ。俺モ大分スレテシマッタナ、と嘆息する。
ヅーンと言う名の小さな女の子。手を握って崖の中腹にある部屋まで上るのが好き。下りようとすると駄々をこねて泣き出す。
タイ語だけで買い物に成功。「これいくら?」「10バーツ」「ありがとう」だけの簡単なものだが、いい感じ。
食事をしていると、斜め向かいのタイ・マッサージ屋の女の人がちらちらとこちらを見ては、目が合うと笑って手を振ってくる。昨日と同じ。

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